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農林水産分野の知的財産の実例【水産分野】


【特許】

【特許番号】特許第4543215号
【発明の名称】ホタテ貝の貝殻及び脱殻方法
【特許権者】学校法人東京農業大学
【発明の概要】
ホタテの原貝を密閉容器に入れて、ここに加圧過熱水蒸気(1.2~5気圧、110~400℃)を導入し、ホタテの原貝を加圧過熱水蒸気と接触させることで、自然に貝殻を開かせるとともに貝殻から貝身を分離させるホタテ貝の開殻と脱殻方法。

● ホタテ貝に、1.2~5気圧に加圧した110~400℃の加圧過熱水蒸気を接触させることで簡単に口が開き、貝身・貝柱などを取り出せるようになりました。貝身・貝柱の生産が合理化できます。



【特許】
【特許番号】 特許第4041673号
【発明の名称】 超急速冷凍方法およびその装置
【特許権者】 株式会社アビー
【発明の概要】
冷凍対象物に一方向の磁場(強さが1~20000Gsの範囲における任意の固定値を基準として、その基準に対して正負方向に所定の範囲で、かつ、50又は60Hzの周波数でゆらぐ)を作用させつつ、冷凍対象物の周囲温度を-30~-100℃に冷却した冷凍庫内で、1~5m/secの冷風で冷却するとともに冷風に可聴周波数帯域の音波を重畳する超急速冷凍方法およびその装置。

● 「CAS」という名称で広く知られています。「CAS」とは、Cell Alive Systemの略称で、例えば、この技術でマグロを冷凍すると細胞を壊すことなく凍結できるので、解凍時にはドリップがでず、生に近い新鮮な味を再現できると話題になりました。また、医療分野でも、細胞レベルで組織を破壊しないので、移植などするために組織を冷凍保管する技術として利用することが期待されています。

【商標】

【登録番号】商標登録第5005588号
【商標】関さば(地域団体商標)
【権利者】大分県漁業協同組合
【登録商標が使用できる商品】
佐賀関産のさば(生きているものを除く。)
佐賀関産のさば(生きているものに限る。)

● 「関さば」とは、佐賀関沖(豊後水道・速吸の瀬戸)のサバを一本釣りで釣ったマサバのことで、適度な脂をもつ身の引き締まった高級ブランド魚です。しかし、グルメ雑誌やテレビ等で話題になり、これらのニセモノが市場に出回るようになりました。そこで、県、町、漁協が一体となって「関あじ・関さばブランド化事業」を推進し、ブランドの保護、育成を強化しました。その結果、ブランド化が成功し、「関さば」は当時の10倍以上の価格で取引されるようになったそうです。


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