農林水産・食品分野の知的財産の実例【農業分野】
特許
【特許番号】 特許第3908262号
【発明の名称】 多面体状メロンの栽培方法及び四角いメロン栽培用型枠
【特許権者】 鈴木 和昭、愛知みなみ農業協同組合、豊橋農業協同組合
【発明の概要】
成長途中のメロンを、組立式で内面にクッション材を取り付けた鉄製型枠で覆い、成長させることにより、六面体のメロンを製造する。
● 「カクメロ」という名称で商標登録もされています。
店頭価格は1個1万円から2万円で販売されています(通常のメロンの7~8倍)。愛知県渥美農業高校の生徒が開発に関わったことも話題になりました。
商標
【登録番号】 商標登録第2597162号
【商標】 空飛ぶパンプキン
【権利者】 高田正衛
【登録商標が使用できる商品】 かぼちゃの加工野菜、かぼちゃ
● アーチ形パイプをネットで覆い、その上にカボチャの茎葉をはわせ、空中で果実を着果、肥大させる特許技術(現在は消滅)で栽培されたカボチャです。店頭価格は1個1000円程度(通常のカボチャの2~3倍)だそうです。
意匠
【登録番号】意匠登録第1304011号
【意匠に係る物品】スイカ
【意匠権者】松尾 忠義
【意匠に係る物品の説明】
育成中のスイカの直径が約10cmとなる時期(苗植付後約1ヶ月後)に、同育成中のスイカ小玉を型枠中に封入して、約1ヶ月型枠の中で育成して本物品の形状に成形育成する。
●見た目にもユニークなこのスイカ。観賞用として販売されているようです。
価格は大玉で 8万円、中玉で 6万5,000円、小玉で 5万円です!
す、すごい…。
【品種登録】
【登録番号】 品種登録第18671号等
【農林水産植物の種類】 Rosa L.(和名:ばら属)
【出願品種の名称】 トワレインボーウエーブ 等
【品種登録者】 今井清
●今井氏は個人のバラ育種家の中でも第一人者として知られています。今井氏が経営する今井ナーセリー(広島県呉市)で栽培されているバラの100%がすべて今井氏が育種したオリジナル品種で、その希少性と品質の高さから、市場でも高い評価を得ています。
【品種登録】
【登録番号】 品種登録第4995等
【農林水産植物の種類】 Gentiana L.(和名:りんどう属)
【出願品種の名称】 安代の秋 等
【品種登録者】 八幡平市
登録番号 出願品種の名称
4995 安代の秋
7473 安代の夏
7474 メルヘンアシロ
7475 シャインブルー アシロ
10424 ラブリーアシロ
15089 安代のひとみ
15090 安代の初秋
17196 クリスタルアシロ
17621 安代2007の1号
17622 安代2007の2号
18757 安代2008の1号
● 八幡平市の安代地区はりんどうの品種開発に取り組んだ結果、現在では日本最大のりんどう産地に成長しました。一般的にりんどうは濃紫色ですが、品種改良により、ピンク色や白色のりんどうを開発しました。ピンク色や白色のりんどうはヨーロッパには流通していなかったため、ヨーロッパでも高い評価を受けています。